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向き合うことで
世界が変わった。
食と人は
風土につくられる。

家業である醤油屋・森田醤油店を継ぐため、奥出雲町にUターンしました。
今はまだ2年目の新人ですが、ゆくゆくは5代目当主になるべく、日々修業を重ねています。

跡継ぎを意識し始めたのは、大学在学中に展示会の出展を手伝っていた時。それまで試食係だった自分が、一人でバイヤーに向けて商品の説明をしないといけなくなってしまったことがありました。その時に、“うちはどんな想いで、どんな醤油をつくり続けてきたんだろうか”と、自分がそれまでの人生で当たり前に目にしてきたものと初めて向き合いました。添加物を使わずに昔ながらの作り方にこだわった醤油づくりを続けるという森田醤油店の醤油づくりの精神は、自分のめざす食づくりの方向性と一致していたことに気づいたんです。

奥出雲は山間部なので、季節の移り変わりによる寒暖差が大きい。
その寒暖差が実は醤油の寒仕込みに適していて、良い品質の醤油に仕上がるんです。それに加えて奥出雲は水がとても澄んでいるので、醤油づくりには最高の地。食品というものは、どんな環境でつくられたかがそのまま味に現れてきますから。人間が暮らしていくには少しばかり根性が必要な環境といえますが(笑)。

 Uターンしてきた自分が感じることは、奥出雲に“あるもの”は、リフレッシュできる場所、時間、そして美味しい食べもの。いわば、奥出雲は人間らしく暮らしていける場所なんです。仕事に行き詰まったら、思い切って外に飛び出して、気分転換してまた戻ってきたっていいじゃないですか。そうやって自分のペースを大切にしながら生きていけることが、この町の魅力だと思います。

一滴に満ちている誇りと精神。そして新たな志を重ねて。

これから町の人口が減っていく中、地元の雇用を守る醤油屋であり続けたいという志があります。これまで仕事や活動に一生懸命に、かつ楽しみながら取り組む人の周りには人が集まっているという様子をたくさん目にしてきました。親としても仕事の上でも越えられない師である父のように、自分もその求心力のひとつとなれるよう、思い切り楽しみながら醤油づくりを究めていきたいと思います。


2017.04.07

森田 浩平さん 有限会社森田醤油

DEEP TOWN OKUIZUMO

有限会社森田醤油 森田 浩平さんの紹介記事でした。

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