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「ゼロ」から「新しいもの」を生み出す

古山直樹(刀工名:照人)
福岡県古賀市出身
昭和43年生まれ 平成15年:松葉國正師(宮崎県)に入門 平成20年:文化庁より作刀承認
平成30年4月地域おこし協力隊として奥出雲町にIターン
刀匠として作刀活動を再開する

◆刀匠になりたいと思われたきっかけは…
日本刀との出会いは、小中高と剣道をしていて、小学校の時に剣道の指導者の方に日本刀を見せてもらったことが出会いです。
初めて日本刀を見たときに、「すごいなー」「キレイだなー」という感情と、持たせてもらったときにこれを落としたら足の指が切れちゃうかもという「怖さ」も感じました。
そんないろいろな感情が入り交ざりながら、小学生ながらに日本刀の魅力に惹かれてしまいました。
中学校のときに刀鍛冶という職業があることを知り、日本刀をつくりたいという気持ちが湧いてきました。その後、普通の会社に就職しましたが、やっぱり刀匠になりたい気持ちが強く、33歳の時に宮崎県に勤務しており隣町に松葉先生がおられることを知りました。それから一年間松葉先生の鍛錬道場に通い、34歳で松葉一門に弟子入りしました。

◆刀匠の魅力ややりがいは…
「ゼロ」から「新しいもの」を生み出す、生み出していけるところです。
日本刀にも定義があるんですが、その共通の約束事の土俵の上で自由な発想で勝負していきたいと思っています。

◆これから取り組みたいこと、今年の目標、今後の目標は何ですか?
今年の目標としては、まずは、数年間のブランクがあるのでそれを取り戻して、渾身の一振りをつくりあげることです。奥出雲町での3年間を有効に活用して、作刀活動にのめり込んで自分と向き合っていこうと思います。冬のたたら操業にもたたら養成員として参加し、鐵づくりも学びたいと思っています。
地域おこし協力隊としては、自分の刀匠としての活動や日本刀、また、たたらをコンテンツとして奥出雲町をしっかりとPRしていきたいです。

◆奥出雲町の魅力を教えてください。
奥出雲町は自然がすばらしいです。
特にたたら製鉄で育まれた「棚田」は本当にきれいで、本当に日本の原風景が残る町ですね。
奥出雲町の風景はすごく素晴らしいので、これからも今のままの風景であってほしいです。
食べ物は、「出雲そば」ですね。町内の蕎麦屋さんはどこも美味しいです。町内の蕎麦屋さんを巡ったんですが、鍛錬場の近くにある「山県そば」(奥出雲町大呂)が一番美味しいです。私のおススメです。

【日本の棚田百選 大原新田(大馬木)】

◆木原村下(日刀保たたら)の目に古山刀匠はどう映っていますか。
作刀にかける意気込みがあり、誠心誠意、意欲的に作刀活動をしている。
誠実、実直、人柄も良いので、いい日本刀をつくってくれると思う。
刀にはつくった刀匠の性格が映し出されるので、納得いく一振をつくっていただき、新作名刀展へ出品してほしいです。


【玉鋼製造(たたら吹き)の国選定保存技術保持者・木原明村下(むらげ)(右)と古山刀匠(左)】

古山刀匠おススメの「追谷の棚田」「山県そば」は
奥出雲町公式観光ガイドをご覧ください↓

観光ガイド詳細


2018.07.24

地域おこし協力隊 刀匠 古山直樹

DEEP TOWN OKUIZUMO

古山刀匠の奥出雲町での挑戦は、始まったばかりです。 今後も古山刀匠の活動をみなさまにお伝えしていきます。お楽しみに!!

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