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心が洗われる!「絲原記念館」洗心乃路

こんにちは、町外マガジンライター巴(ともえ)です。

案内人に「奥出雲で有名な所からまずは案内する」と言われ、
ゆかり庵さんでお腹パンッパンになった後に
案内されたのは「絲原記念館」。

絲原家というのは江戸時代から約400年続く奥出雲の旧家で、
江戸から大正時代までたたら製鉄に携わっていたそうです。
絲原記念館では、その歴史を学べるわけですね。

「奥出雲町民ならみんな知っているお家です」と言われました。
松江市民、し、知らなくてすみません…。


記念館内は撮影禁止だったので撮っていないのですが、
記念館のすぐ外にあったこの「水琴窟(すいきんくつ)」
というのが面白かったです。

写真真ん中(石燈篭下)のフタみたいな所
(※正確には手水鉢の水掛け石)に水を流し、
左側の竹筒の穴へ耳を近づけると
すごく涼しげな水音が聞こえてくる、という不思議な装置でした。


やはりたたらの歴史がある旧家なので、
あちこちに当時を感じられるものがありましたね。

こちらは鉄池と言って、
「銑鉄(せんてつ)や鉧(けら)を冷やす」のに使用していた池だそうです。


こちらが絲原家住宅。
ちなみに1階には「茶房 十五代」という喫茶スペースがあります。

ものすごくおしゃれなカフェ…という雰囲気なのですが、
この日はもうお蕎麦でお腹パンパンだったので寄れませんでした…。
またの機会に行きたいです。


お庭も素敵でした。写真には写ってないけど、鯉も泳いでるし…
とにかく敷地が広い。

お庭を出ると、不思議な門に出会いました。


洗心乃路…とは…?
何か修行者の路(みち)なのか…?
と緊張しつつも、入ってみる事に。


入ってみて&手元のパンフレットを見て気づいたんですけど、
別に修験者の路ではなく、庭園の一環という雰囲気でした。
立地の関係で写真が撮れなかったのですが、茶席もありましたし。

上の写真は茶席の近くにあった「こがねの泉」。
とにかく絲原記念館は全体的に
「緑(樹木)と水が強い印象を残す」場所でしたね。

たたらと水って強い関係があるんだな〜と思いました。


小さめの滝もあったり。
「洗心乃せせらぎ」という名前のようです。

たしかに水音を聴いていたら癒されました。


この「飲水思源の泉」というのは、
かつて絲原家が住居を移したとき
同行した番頭や手代の家がこの辺りにあり、
その人たちが飲料水として使用していたものだそうです。

このように、「歴史を感じる」ものがあちこちで散見されました。


こちらは絲原家のみなさんが代々、花見を楽しんでいたという桜の大木。
平成18年に倒壊してしまったそうですが、
今もこうして屋根を作って大事にされているんですね。

あとわたしは単純に大木マニアなので、
こういうのはものすごく好きです…。


頂上には洗心乃路を一望できる見晴し台が。
って、この写真では全然見晴らせていませんけども…。


個人的には、見晴し台へ行く前に見える
この「夫婦松」が好きです。
写真では伝わりづらいと思いますが、めちゃくちゃでかい。


こちらは「もみじの杜とあじさいの小径」。
わたしが行った時は時期がずれていましたが、
紅葉の時期やあじさいの時期はきれいになりそうですね。

洗心乃路を満喫しすぎて写真が多くなってしまいました。
わたしは大体、仕事に疲れたり心がしんどくなると
山とか森とかへ逃げ出す人なので、
自然に囲まれてぼんやり散歩できるこの場所はすごく良かったです。

そこまで心を病んでいなくても(笑)
自然に囲まれてちょっと心を休めたいな〜
ぼんやり、のんびりしたいな〜
という方にはおすすめの場所ですよ。
気の休まる場がある奥出雲に、ぜひ足を踏み入れてみてください♪


ちなみに洗心乃路から降りてきたら、
来た時には気づかなかった滝に気付けました。

やはり心を洗われたから滝に気づけたんですかね…。

完全に自分の趣味に走った記事を書いてしまいましたが、
わたしと同じく森林・大木マニアの方は
ぜひ記念館や茶房だけでなく
ホッと息のつけるスポット「洗心乃路」まで足を運んでみて欲しいです!

ごきげんよう、さようなら。巴(ともえ)でした。


2018.11.12

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