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地域の人々の心に、灯りをともす。

こんにちは!
移住・定住コーディネーターの磯田です。
今回は、8月29日に行われた奥出雲町三沢地区のライトアップについて
主催のNPO法人ともにの代表 吉川英夫さんにお話を伺いました。

 

どうして三沢のまちをライトアップしようと思ったんですか?

今まで、地域の中でいろいろなイベントが行われきて、それによっていろんな人と人とのつながりができてきたり、地域のまとまりが構築されてきました。
しかし、新型コロナウイルスの影響でイベントが開催できなかったり中止になったりして、せっかくできてきた地域のつながりが途切れるような気がしました。
実際に地域の中でも閉塞感があったり、寂しくて下を向くような思いで過ごしているような人が多い中で
みなさんのなかに明かりが灯るようなイベント(少し前向きになったり、上を向けるようなこと)ができないかなあと思いました。
そこで、密になったらいけないので、外でのウォークスルーだったらいいのではないかと思い、ライトアップを企画しました。


ライトアップに向けて、協力しながら準備を進める三沢地区の人々

 

 

どのようなメンバーで行われたんですか?

ライトアップは「NPO法人ともに」が主体となって行いましたが、
「トモの会」に入っている三沢の若いメンバー20~30人や地域の方が一緒になって行いました。


トモの会は、「おもしろいことをやってみよう!」という思いで、毎年いろいろなイベントを考えておられる有志団体です。
ミサワーソニックという音楽イベントや、十七夜祭、文化祭などのお祭りも開催しておられます。

 

 

 

どんなまちづくりを目指していますか?

地域の中の人同士がつながることがいちばんだと思っています。
そのつながりの中で「こういうことがしたい」という思いを具現化してしてあげるお手伝いができたらなぁと思っています。
自分が「こういう地域にしたい!」といって何かするよりも、地域の人たちがしたいことを形にしてあげたいと思っています。
今までやったことは、「みんなに食事を提供したい」という人がおらたら食事会を開催したり、「少しでもみなさんの心が明るくなるように花を飾りたい」という声を聞いたら、協力してくれる人を集めたりしました。

『みんなのことを想って活動している人がいるよ』ということが伝わるだけでも心が温かくなるし、今回のライトアップにもそういう思いがあります。

 

 

 

三沢のまち・ひとへの愛着

どうしてこのまちに愛着があるのかを考えてみると、ここで暮らす人々の想いまで見えたり伝わってくるからなんだと思います。
「このおじいちゃんは昔は田んぼを作っておられて、一生懸命維持しておられたから今この田んぼがあるんだな」と思ったり、
ここの景色も、ただどこにでもある景色じゃなくて、三沢で暮らす人々の過去の営みを知っているからこそ好きなんだなぁと思います。

今回の三沢ライトアップは、ここに住む人々の思いを汲み取りながら行われたものでした。
実際に私も行ってみましたが、たくさんの光が、三沢の街並みを照らしていて、とてもあたたかい気持ちになりました。
吉川さんや三沢を守っていきたいという若いメンバーの力で、三沢に暮らす人々の心にも、未来への明るい光が灯ったのではないでしょうか。

 

 


2020.10.06

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