ディープタウン奥出雲-deeptownokuizumoは島根県奥出雲のUIターン・田舎暮らし・移住・定住・転職の情報サイト

ジビエで奥出雲町を元気に!

こんにちは!移住・定住コーディネーターの磯田です。
今回は、奥出雲町のジビエ肉を使って料理研究をしておられる、奥出雲ジビエ研究所代表の細川千恵さんにお話を伺いました。

 

プロフィール

細川  千恵(ほそかわ ちえ)
埼玉県出身。自然豊かな奥出雲町で子育てをしようと、ご主人の出身地である奥出雲町へ9年前に移住。
奥出雲町はホッケーの町で、小学校にホッケースポーツ少年団があり、細川さんのお子さんも在席し、元気に練習中。

 

奥出雲町に移住するにあたって、不安や葛藤はありませんでしたか?

私が生まれ育った環境とは正反対なので、不安はありました。知り合いはいないし、お店は近くにないし、街灯がないので夜は真っ暗になるし。“住めば都”と昔の方はうまいこと言うなと思います。山が近くて、季節を肌で感じられます。新緑や田んぼの緑の上を通る風や、雪の真っ白い世界。秋には紅葉もきれいですし、黄金色に稲が育っていく様子も楽しめます。
これらは都会で感じることのできない景色です。子どもものびのびと育てられますし、自然から教わることも多いですね。

移住してきて、同級生のお母さんから、読み聞かせグループ「おはなしたまてばこ」に誘われました。地区の方や子ども達とも仲良くなれると思い、活動を始めました。
最初は子どもたちの前で読み聞かせするのは緊張しましたが、ジーっと絵本を見て、時には笑ってくれたり、「これりんごだよー」と一緒に読んでくれると元気になります。お友達も増えて、活動を始めてよかったです。

 

 

イノシシ肉と人生初の出会い?!

三成遊園地で開催されていたイベントでイノシシソーセージが売っていました。今までイノシシ肉と出会うことがなかったので、ビックリしました。食べてみたらとっても美味しかったんです!ちょうどその時に私の中で、少子化・人口減少が進む奥出雲町を元気にしたい!という思いが募っていて、山の幸であるジビエで奥出雲町を元気にできないかと思ったんです。町主催の起業・創業セミナー“奥出雲仕事塾”に参加していたこともあり、イノシシを使った料理教室のイベントを開催しました。

 

 

奥出雲ジビエ研究所を起ち上げるにあたって、どんな苦労がありましたか?

奥出雲仕事塾に参加し、ものごとを進める段取りは学んだけれど、人脈がなく、困りました。そこへ料理教室の講師を引き受けてくださった旧bistroソラの飯田シェフがご協力くださり、一歩踏み出すことができました。
会員募集のチラシを全戸配布したり、料理教室にご参加してくださった方へ会員募集を行いました。元気なおばさま方が、「若い人が頑張るなら!」と快く協力してくれています。とてもありがたいです。

 

奥出雲ジビエ研究所の魅力や、やっていておもしろいところは?

奥出雲町は周りを山々が囲んでおり、昔から野兎やイノシシの狩猟が行われていました。イノシシの食文化が古くからある町です。今は環境の変化によりイノシシ等の野生鳥獣と里山の境があいまいになり、餌を求めて田畑に侵入してくるようになりました。私たちから見ると厄介者です。問題解決のために“捕獲”しています。
イノシシの食文化があり、現在は農業被害を防ぐために捕獲する。イノシシに対して最後まで責任を持つという意味でも、美味しくいただくことが必要だと私たちは考えます。

奥出雲ジビエ研究所では昔からの伝統的な猪肉料理を継承することも目的の一つとしています。また、奥出雲町の食材と合わせたレシピを考案しています。

現在会員は9名です。会員さんは人生経験豊富な方々が多いです。猪肉料理をしてこられた方、お料理が好きな方が集まっていて、アイデアが豊富です。もちろん、奥出雲町のこともたくさん教えていただいています。とても楽しい方々が集まってくださったので、毎回楽しく活動しています。

 

 

今回はジビエのお肉を使ってこんな料理ができました↓


シシ蕎麦汁(蕎麦はもちろん手打ちです!)
シシ肉が軟らかくて、とっても美味しかったです。


そば処、奥出雲町だけあって、みなさんそば打ちがとってもお上手なんです。

 


ローストシシとチーズのケークサレ

※ケークサレとは、フランス語でお食事用の甘くないケーキです。

 

 

奥出雲町でいちばん好きなスポット・おすすめのスポットをおしえてください。

好きなところは八川から叶谷を通って馬木に入ったところの景色です。大原新田の展望台あたりから馬木を眺める景色が好きですね。

おすすめスポットは三井野原の道の駅おろちループ&三国ロッジですね。ループ橋は圧巻です。通ってもいいし、眺めてもいいし。紅葉の景色は最高です。

 

今後の目標をおしえてください

イノシシ・シカといった野生動物の肉は、その食性により個体差がかなりあります。
ジビエの知識を持って扱うと、とても美味しい食材となります♪

奥出雲の食材とジビエを使った美味しいレシピを考案し、広めていきたいと思います。

 

☆ただいま、奥出雲ジビエ会の会員さん募集中です!奥出雲の食材とジビエを使った美味しいレシピを考案し、広めていきたいと思います。
会費/1500円 奥出雲町の食材を使って、ジビエ料理を考案・研究しています。ぜひ、お待ちしています!
連絡先 okumae498@gmail.com  奥出雲ジビエ研究所  代表 細川千恵


2020.04.07

細川 千恵さん

磯田 菜保子

|