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私が私らしくいられるまち
奥出雲町が私を癒してくれた

こんにちは。町外ライターの西嶋一泰です。
今回は、奥出雲町の地域おこし協力隊で、移住定住コーディネーターとして働く磯田菜保子さんのお話を伺ってきました。

 


一人暮らしは寂しい! 家族が待つ奥出雲へ孫ターン

松江で一人暮らしをしていた磯田菜保子さん。会社が忙しいと食事も簡単なもので済ませがち。仕事でもうまくいかないことが多く、悩みを抱えていました。思い出すのは、小さい頃よく遊びにいった奥出雲町のおばあちゃんの家のこと。一大決心をして、磯田さんは母と祖母が待つ奥出雲町への移住を決めました。

トントン拍子で始まった奥出雲での暮らし
磯田さんは、まず移住の相談に行きました。「週4くらいで働ける仕事はないですか?」との要望に「あ、それなら地域おこし協力隊がありますよ!」という答えが返ってきました。紹介された仕事は奥出雲町への移住を検討している人に対して、移住定住の相談に乗るという内容。「これなら、私でもできるかも」期待と不安を胸に、2017年4月磯田さんは奥出雲町の地域おこし協力隊に着任します。


奥出雲町まち・ひと・しごとセンター奥サポで仕事の相談をする磯田さん

 

 

 

奥出雲に来てから体重12kg増!? アトピーも治って健康に

祖母、母との3人暮らしは、磯田さんにとって、久々の団欒。おばあちゃんの出してくれるポテトサラダ、近所の人のお裾分けの栗ご飯、今まで味気なかった食卓に、暖かな彩りが戻ってきました。「こっちに来てから12kgも太っちゃったんですよ」そう笑って話す磯田さん。移住前はアトピーに悩まされていたのですが、それも奥出雲町にきて治ったそうです。

 

 

安心できるから、もう一度、働くことができた

フルタイムの仕事を辞めてからブランクがあり、奥出雲町での仕事も慣れるまで大変だったと言います。帰ってきてから疲れた顔をしていると、おばあちゃんが散歩に誘ってくれました。「ほら、桜が綺麗だよ」、優しく寄り添ってくれるおばあちゃん。職場の上司も「なほちゃん、しんどかったら無理せず休んでね」と親身になって、仕事に慣れるのを待っていてくれました。「奥出雲町の人、みんな優しいんですよねぇ」と当時を振り返り、しみじみとつぶやきました。

 

 

奥出雲フードパーティー、楽しいことはじめてます!

仕事も慣れてきたころ、改めて奥出雲町の魅力について考えていると、仁多米、奥出雲椎茸雲太、宇田川養鶏の平飼い卵…やはり「食」だな、と思い至った磯田さん。「奥出雲フードパーティー」というイベントを企画します。奥出雲の食材をふんだんに使った料理教室。松江にいた時知り合った料理が得意なお姉さんを講師に、知り合いや移住者の方にも声をかけて、古民家をリノベーションした「古民家オフィスみらいと奥出雲」で開催。アットホームな雰囲気が好評でこれまで4度開催。移住者の定着支援にも繋がっています。

 

 

私らしく、優しい繋がりをつくっていける暮らしが大好きです

生活が落ち着き、仕事も充実し始めたころ、磯田さんは新しいことを始めました。以前から好きだったアクセサリーづくり。天然石や気に入った細工をあしらってイヤリングをつくり、知り合いのお店で委託販売。手作りなので数は限られますが、毎月少しずつ売り上げも伸び、友人から頼まれる機会も増えました。「好きなことで喜んでもらえるのがすごく嬉しいです」と楽しそうに話す磯田さん。この奥出雲町の地で一歩ずつ自分らしさを出していっています。「先日、大好きな祖母は亡くなりました。でもおばあちゃんと過ごした大切な日々があるから、こんなに温かな奥出雲でこれからも暮らせたらいいなって思っています」。

 
ひとつひとつ丁寧に作られたアクセサリー。
出雲市の雑貨屋「坂の下の小さなお店siro」と雲南市にある「薪窯パン アルメ」で
委託販売されています。
〝Mullein〟というブランド名で販売されているそうなので、よかったら手に取ってみてあげてくださいね。
今後は、委託先を増やしていきたいと思っていらっしゃいます。
取り扱いサイトはこちらです。コロナウイルスに負けないマスクチャームも販売されています!

オーダーにも対応しているそうなので、気になる方は下記のメールアドレスまでご連絡ください。
nahokoisota74@gmail.com


2020.04.03

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