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「自然に沿った生き方」と奥出雲町(後編)

<後編>
町外ライターの清水です。前回に引き続き、白山洋光さんから伺ったお話をご紹介します。

奥出雲町の魅力について教えてください

私たちは、奥出雲で自然栽培での米づくり、農泊「田樂荘」の運営、オーガニックコットン(綿花)の栽培という、自然に沿った衣食住づくりに取り組んでいます。そのためにも、水も空気も綺麗で、肥沃な土壌のある奥出雲はとても魅力的です。しかし、私は奥出雲の一番の魅力は「人」だと感じています。ここには「品格」のある人が多いように思うんです。義理人情に厚く、自分の事を差し置いてでも人を助けるような心意気がある。それでいて、悪いことは悪いとしっかり発言するような一面や、こちらが本気で向かい合えば受け止めてくれる懐の深さも。こうした「品格」が育まれたのは、やはり自然環境がいいからでしょう。寒くて雪がたくさん降るような厳しさもありますが、そのお陰で農作物がおいしくなるように、人の心もまた柔らかくなるのでしょう。
 奥出雲に来て9年目になりますが、一番驚いたのはおじいさんやおばあさんの精神力です。一人一人とお話すればするほど、壮絶な経験値や奥深い歴史が伝わってきて、本当にすごい人達ばかりだと思いました。私自身「東京ディズニーランドで働いていたり飲食店を経営したりしたぐらいでなんだったんだろう、皆さんの足元にも及ばないな」と感じています。そして、物事の考え方は、人と競ったり比べるたりするのではなくて、長い目で見てそのときできることを淡々とすればいい、と教えられたような気がしたのです。私の田んぼは、現在7年目でようやく形になってきました。農泊やコットンの栽培も含めて、今のように昔の知恵に学び環境にできるだけ負荷をかけない生業づくりに長期的な視野で取り組めているのは、奥出雲町のおじいさんやおばあさん達との出会いも大きく影響していますよ。

 

「田樂荘」の取り組みを続けられる原動力を教えてください

ひとつは、未来を担う子どもたちに何を繋げていけるかを考えているからです。私がこうした暮らしや仕事に行き着いたのも、小さい頃の原体験があったからこそ。これからの子どもたちにも、昔ながらの生活や自然に沿った生き方を体験し、学んでもらえる場にしていきたいです。その体験が、人間的成長や価値観に何らかの役に立つことを願っています。
 もうひとつは、ここを、老若男女、国内外を問わず、様々な方にとっての第二の故郷のような場にしていきたいという想いです。奥出雲の自然や人に包まれ、囲炉裏を囲んでゆっくり話をしたり、田んぼで汗を流してもらったり、滋味深いご飯を食べてもらう。そんな環境を用意し続けていたいという想いは、私が田樂荘の取り組みをしていく上で大きな原動力です。

 

 

<あとがき>
白山さんが今の生き方を選ばれるまでに都会で経て来られたご経験は、端からは想像もできないぐらいの波乱万丈なものだったと思います。田樂荘で、囲炉裏の炎を眺めつつ白山さんと語らうと、お話の節々にその一端が感じられるのです。奥出雲で理想の生き方を実践する今でも、きっと苦労は絶えないでしょう。しかし、そうした日々を楽しみ、笑いながら信念を貫き通す姿に感銘を受けずにはいられません。そんな白山さんのもとで、時間の感覚を忘れるほどに密度の濃い田樂荘での農泊を、是非ご体験ください。

囲炉裏サロン「田樂荘」

【住所】
〒699-1931 仁多郡奥出雲町中村1458

 

【電話番号】
※農作業中で電話に出られない場合がありますので、メッセージを残しておいてください。

【e-mail】kikorika@icloud.com

【定休日】お問い合わせください

【交通手段】
・自家用車
・最寄駅JR出雲横田駅への送迎が必要な場合はご相談ください。


2020.03.10

白山 洋光さん

磯田 菜保子

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