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ひとつひとつ ていねいに 
 そろばんづくりに思いを込める。

 

 こんにちは。地域づくり推進課のわたなべです。

今年の夏は梅雨明けが早かった分、暑い期間が長くなりそうですね。

みなさまどうか水分補給などの暑さ対策をしっかり行い、熱中症には十分ご注意ください。

 さて、今回は奥出雲町に地域おこし協力隊として移住して来られた信太(しだ)さんをご紹介します。

 

【プロフィール】
〇名前 信太直人(しだなおと)
〇29歳 北海道札幌市出身。小学校卒業までは北海道、中学高校は鹿児島、大学生からは東京で過ごす。
〇令和3年4月から、奥出雲町の地域おこし協力隊「そろばん珠削り職人」として活動中。


◆奥出雲町へ移住したきっかけ
「伝統工芸」というものに興味があり、これがすたれてしまうことへの問題意識はありました。
少々毛色は違いますが、もともと「ものづくり」に興味関心があり、自分自身でちょっとした工作をする、錆びた道具を磨いて修理して元通り動くようにすることは好きなことだったんです。
「そろばん」って昔の日本では当たり前に作られ使われていたと思いますが、どうやって作られているのか興味がありました。そこに、ちょうど「奥出雲町地域おこし協力隊 そろばん珠削り職人」の募集が目に入り、「これだ!」という気持ちで応募しました。…とは言っても一度も足を踏み入れたことがない島根であり、奥出雲でしたので、応募する前に二泊三日のお試し体験で来町し、「そろばんと工芸の館」でそろばんづくりの体験をさせてもらいました。

そこで、一つの行程だけ体験させてもらいましたが、周りの方々の手作業を拝見しながら「自分も、もっと、早く、確実に、そして、いつか自分の手でそろばんを完成させられたらどんなにすごいだろう」とそんなことを思い描きながら、あっという間に時間が過ぎていきました。
…と、いうことで奥出雲町地域おこし協力隊には迷わず応募していました。

◆そろばん完成までの全行程をひとりでするためには
地域おこし協力隊という立場では最長3年しか任期はないので、3年間ですべての行程を習得するなんて、とても間に合わない(笑)。3年といわず、これからずっと続けたい仕事、今はそんな覚悟でいます。


そして、現在は町営住宅に住んでいますが、ゆくゆくは奥出雲を中心とした生活を築いていくための拠点がほしいですね。そのためには、やっぱり「一戸建て」に、住みたいです。

◆奥出雲町の好きなところ
非常にインパクトがあったのが、おろちループ橋。赤い橋と山々のコントラストが見事ですね。そして、多根自然博物館。実は行きたいところがいっぱいあって、鬼の舌震・船通山…といろいろ行きたいのですが、これから順々に制覇していこうと思います!
 食事処では、あさひ亭の割り子そばはおいしいですね。そして、バーガーハウスピコピコの島根和牛バーガー。(近所にこんなおいしいものがあるなんて幸せです)そうはいっても、一日一回は必ず料理をするようにしています。新鮮なキャベツと牛肉を炒めたり…。何事もバランスよく、ですね。

◆これからについて
自分がチャレンジしてみたいことだったので、今、仕事が楽しくてしようがないです。
(そろばんが)完成品となるためには、約180の行程があります。
そのすべてを手作業で仕上げていけるのが「伝統工芸職人」です。私が、そこに至るまでには果てしなく遠い道のりですが今は、焦ることなく、そのひとつひとつの行程に集中して取り組みたいと考えています。
ひとつひとつ丁寧に。自分の、ものづくりへの思いを込めて…。

【そろばんと工芸の館】
(所在地)  〒699-1822 島根県仁多郡奥出雲町下横田76-5
(電話番号) 0854-52-0839
(開館時間 ) 9:00 – 17:00 【土・日・祝日・年末年始当社休日を除く】
 https://okuizumokagu.com/archives/info


2021.07.20

信太直人さん

信太さんに初めてお会いしたのが昨年のお試し体験の時でした。初体験のそろばん工場の中で、夢中で取り組まれていた姿がとても印象に残っています。今回取材にお邪魔した際には、手持ちのノートにぎっしりと教わったこと・学んだことが書き込まれていました。この貪欲な姿勢に、私の方が刺激を受けたことは言うまでもありません! 「そろばんと工芸の館」では、そろばんの販売はもちろん、実際に自分でそろばんをつくる体験もできます。また、オリジナル家具の展示等もありますので、ぜひ一度足を運んでみてください♬

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